副業と個人事業主のメリットとデメリット

副業や個人事業主として働くことには、多くのメリットとデメリットがあります。まず、副業を始める目的は、会社員としての収入に加えて収入を増やすことです。また、新たなスキルや経験を得ることも魅力の一つです。副業のメリットとして、節税効果も挙げられます。例えば、家賃や水道光熱費、事務用品といった生活費の一部を経費として計上することができるんです。さらに、副業で赤字が出た場合、給与所得と相殺できるのもポイントです。たとえば、給与所得が400万円で副業の赤字が100万円の場合、課税所得が300万円になります。これで節税につながるわけですね。

一方で、副業にはデメリットもあります。まず、事業所得として認められなければ、赤字の相殺ができません。事業所得として認められるためには、一定の売上基準を満たす必要があるんです。売上が少ないと雑所得として扱われるリスクもあります。また、確定申告の際には、事業所得か雑所得かの判断が必要になりますが、これがなかなか難しいんです。税理士に相談することが推奨されますが、その分手間も増えます。さらに、確定申告後に税務調査が入る可能性もあり、注意が必要です。

副業を始める際に検討したいのが、青色申告の利点です。青色申告を行うことで、最大65万円の特別控除が受けられます。ただし、事業の規模が小さいと10万円の控除に制限されることもあります。例えば、不動産業では5棟または10室の基準が設けられており、これを満たすと事業的規模と認められます。他の業種では明確な基準がないので、収入の規模が重要になります。青色申告をするためには帳簿や書類をきちんと整備して保存する必要があります。また、事業としての活動を証明するための記録も求められます。

では、副業としてどんな選択肢があるのでしょうか。最近では、アフィリエイトや動画編集といったパソコンを使った副業が人気です。体力的な負担が少なく、自宅でできるのが魅力ですね。ただ、副業の収入が少ない場合、雑所得として扱われる可能性が高く、利益が出ていれば問題ないですが、控除額に影響が出ることも覚えておきましょう。

副業で得た収入をどう活かすかも重要なポイントです。例えば、資産運用に回すのも一つの方法です。安定した収入がある場合、NISAやiDeCoといった非課税制度を活用してローリスク・ローリターンの運用をするのが基本です。また、自己投資に副業収入を使い、事業を拡大していくのもおすすめです。資産運用よりも、事業の成長スピードが早ければ、その分メリットが大きくなります。そして、将来的に独立を考えている場合、まずは1000万円を貯めることを目指すと良いでしょう。その後、資産運用から自分の事業に再投資していくことで、より大きな事業展開が可能になるでしょう。

それでは詳しく見ていきましょう。