税務調査の基本
- 税務調査は事前に通知が来る場合が多いです。顧問税理士がいる場合は税理士が対応し、個人事業主の場合は直接税務署から連絡が来ます。
- 調査官とのやり取りは慎重に行う必要があり、発言一つで脱税の疑いをかけられることもあります。税理士のサポートが不可欠です。
言ってはいけないセリフとその対処法
- 日程を決めること
- 調査官から連絡があった際、日程を即答しないこと。「後日連絡します」と保留にして、税理士を見つける時間を稼ぎましょう。
- 無口でいることの重要性
- 社長は口数を減らし、必要最低限の回答を心がけます。余計な情報を提供しないことで、調査官の疑念を避けることができます。シンプルな回答が最も効果的です。
- 趣味についての回答
- 趣味を聞かれた際は「仕事」と答えるのがベスト。趣味を詳しく話すと、経費の不正利用を疑われる可能性があるため、余計な情報は提供しないようにしましょう。
- 嘘をつかないこと
- 嘘をつくと隠蔽行為とみなされます。特に現金取引について質問された場合、確認が必要なら「調べておきます」と答えます。個人の預金口座についても慎重に答える必要があります。
- 過去の調査結果について
- 前回の調査結果を持ち出して「前回は問題なかった」と主張するのは避けるべきです。現在の調査に影響を与えないように、過去の結果を盾にしないことが重要です。
- 政治家の無駄遣いについて
- 税金の使い道について不満を述べるのは控えましょう。調査官も人間で共感する場合がありますが、調査とは関係ない話題です。
- 税理士との関係
- 自分の責任を税理士に転嫁するのは避けましょう。税理士は味方であり、協力関係を築くことが大切です。税務署との関係を悪化させないよう心がけます。
- 資料の取り扱い
- 調査官に資料を預けないことが重要です。コピーを取るように指示し、資料を持ち帰られると調査が長引く可能性があるので注意が必要です。
- 調査の延長について
- 調査官からの延長要請があった場合は断り、自分の業務に支障をきたさないようにします。調査は予定通りに終わらせることが基本です。
- 質問への対応
- 質問に対しては「確認してからお答えします」と答え、記憶が曖昧な場合はその旨を伝えます。全ての質問に即答する必要はありません。
その他の注意点
- 調査官のレポートにサインしないことが重要です。サインすると脱税を認めたことになってしまうため、同意しない場合は明確に伝えます。
- 修正事項については、無修正で終わることが次回の調査に影響するため、必ずしも修正を認める必要はありません。
- お土産を用意する必要はありません。
このように、税務調査では不用意な発言や対応が大きなリスクとなり得るため、慎重な対応が求められます。