【freee会計・初心者完全ガイド】簿記知識ゼロでも大丈夫!よくある“7つのつまづき”と、その完璧な解決策

クラウド会計サービス

「確定申告の時期が、またやってきた…」
「簿記なんて、全く分からないのに、どうやって帳簿を付ければいいんだ…」
「freee会計が良いって聞いたけど、本当に、知識ゼロでも使いこなせるの?」

個人事業主や、起業したばかりの社長にとって、 「経理」「確定申告」 は、事業の成長を考える上で、避けては通れない、しかし、最も頭を悩ませる、大きな壁ではないでしょうか。

そんな、経理アレルギーを持つ、すべての事業主の「救世主」として、登場したのが、 「簿記の知識がなくても使える」 をコンセプトにした、 クラウド会計ソフト「freee会計」 です。

しかし、その一方で、
「freeeを導入してみたものの、専門用語が分からなくて、結局、挫折してしまった…」
「自動で仕訳されるのは良いけど、その中身が合っているのか、不安で仕方ない…」
という声が、後を絶たないのも、また事実です。

この記事では、そんな 「freee会計を使い始めたけれど、途中でつまづいてしまった」 という、すべての初心者のために、

  • 簿記知識ゼロの人が、必ずぶつかる「7つの壁」
  • その壁を、一つ一つ、完璧に乗り越えるための、具体的な「解決策」

を、どこよりも分かりやすく、そして、徹底的に解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたは、freee会計に対する、漠然とした不安から解放され、それを、自らの事業を加速させるための「最強の武器」として、自信を持って、使いこなせるようになっているはずです。

つまづきポイント①:「仕訳」「勘定科目」って、そもそも何?

まず、最初にぶつかる、最大の壁。それが、 「仕訳(しわけ)」「勘定科目(かんじょうかもく)」 という、謎の専門用語です。

【なぜ、つまづくのか?】
freee会計は、銀行口座やクレジットカードを連携すれば、取引が自動で取り込まれ、「仕訳」も自動で行ってくれます。しかし、その内容を確認したり、手動で取引を登録したりする際に、 「勘定科目」 という、選択肢のリストが表示されます。

  • 「売上高」と「雑収入」
  • 「消耗品費」と「事務用品費」
  • 「交通費」と「旅費交通費」

など、似たような名前の科目が、ズラリと並び、「一体、どれを選べば正解なんだ…」と、途方に暮れてしまうのです。この「勘定科目」の選択を間違えると、正しい決算書が作成できず、税金の計算にも、誤りが生じてしまいます。

【完璧な解決策】
答えは、 「freeeの“質問形式”のナビゲーションに、身を委ねる」 ことです。

freee会計には、取引を登録する際に、 「これは、何のための支出ですか?」 といった、平易な言葉で、あなたを導いてくれる、親切なナビゲーション機能が備わっています。

例えば、
「取引先との、打ち合わせのための、食事代ですか?」
という質問に「はい」と答えれば、freeeは、自動的に、適切な勘定科目(例えば、会議費や、接待交際費)を、推測し、設定してくれます。

初心者のうちは、自分で勘定科目を判断しようとせず、この質問に、正直に答えていくこと。
これが、簿記の知識がなくても、正しい仕訳を行うための、最も確実で、最も簡単な方法です。

もし、どうしても分からない勘定科目が出てきた場合は、freeeの公式ヘルプページにある 「勘定科目ガイド」 を参照しましょう。具体的な取引例と共に、どの科目を使えば良いかが、分かりやすく解説されています。

つまづきポイント②:「借方」「貸方」という、宇宙語が理解できない

次に、多くの初心者の心を、一瞬で折ってしまう、悪魔の言葉。
それが、 「借方(かりかた)」「貸方(かしかた)」 です。

【なぜ、つまづくのか?】
簿記の基本は、「すべての取引を、借方と貸方という、左右の箱に振り分ける」という、「複式簿記」のルールに基づいています。
freee会計は、この面倒な作業を、自動で行ってくれるため、日常的な操作で、この言葉を意識する必要は、ほとんどありません。

しかし、作成された帳簿(仕訳帳や、総勘定元帳)を確認しようとした時に、この「借方」「貸方」という、見慣れない言葉が並んでいるのを見て、「全く、意味が分からない…」と、思考が停止してしまうのです。

【完璧な解決策】
結論から言います。完璧に理解する必要は、全くありません。

簿記の専門家を目指すのでなければ、借方・貸方の厳密なルールを、覚える必要はないのです。
ただ、帳簿を見る際に、ほんの少しだけ、見方が楽になる「イメージ」だけ、覚えておきましょう。

  • 借方(左側): お金の 「使い道」や、資産の「増加」 が、記録される場所。
    (例:現金が増えた、経費(消耗品費など)を使った)
  • 貸方(右側): お金の 「出どころ」や、資産の「減少」 が、記録される場所。
    (例:預金が減った、売上が発生した)

くらいの、ざっくりとしたイメージで十分です。
慣れるまでは、個々の仕訳の借方・貸方に、深く悩みすぎず、「freeeが、自動で、正しくやってくれている」と、信じて、前に進むこと。
そして、全体の取引内容を確認したい場合は、仕訳帳ではなく、 freeeのレポート機能にある「プレビュー」 などを活用し、より直感的に、お金の流れを把握するようにしましょう。

つまづきポイント③:「消費税」の設定が、チンプンカンプン

事業の売上が1,000万円を超えると、個人事業主でも、消費税の納税義務が発生します。
この 「消費税」の設定 も、簿記初心者にとっては、非常に高いハードルです。

【なぜ、つまづくのか?】
freee会計には、消費税の税率を自動で判断し、計算してくれる、優れた機能があります。
しかし、取引を入力する際に、「課税仕入 10%」「対象外」「非課税」といった、専門的な選択肢が表示され、「自分の、この取引は、どれに該当するんだ?」と、手が止まってしまうのです。

特に、

  • 給与の支払い(対象外)
  • 保険料の支払い(非課税)
  • 商品券の購入(非課税)
    といった、特殊な取引の処理で、混乱が生じがちです。

【完璧な解決策】
これも、解決策は、ポイント①と同じです。
まずは、freeeの「質問形式」のナビゲーションに従いましょう。「これは、従業員への給与ですか?」といった質問に答えることで、freeeが、自動で、適切な消費税区分を、設定してくれます。

そして、消費税の申告が、初めてで、どうしても不安な場合は、無理をせず、専門家の力を借りることを、強くお勧めします。
消費税の仕組みは、非常に複雑で、一度、選択を誤ると、後から修正するのが、困難な場合があります。
freeeには、税理士にオンラインで相談できるサポートプランもありますし、税務署や、商工会議所でも、無料の相談会が開催されています。
最初の1年だけでも、専門家の指導を受けながら、設定を行うことで、翌年以降の、大きな安心に繋がります。

つまづきポイント④:銀行連携は便利だけど、「未分類」の山ができてしまう

freee会計の、最大の魅力の一つが、銀行口座やクレジットカードとの 「自動連携機能」 です。
しかし、この便利な機能も、初心者にとっては、新たな「悩み」の種になることがあります。

【なぜ、つまづくのか?】
連携によって、自動で取り込まれた取引明細は、freeeのAIが、過去の履歴などから、勘定科目を推測してくれます。
しかし、初めての取引先や、内容が不明瞭な明細については、AIも判断ができず、 「未分類」 という、保留ボックスに、振り分けられてしまいます。

初心者は、この「未分類」の取引が、日に日に、山のように溜まっていき、「これを、どう処理すれば良いのか分からない…」と、途方に暮れてしまうのです。

【完璧な解決策】
「未分類」を、溜めない。これに尽きます。
freeeには、ホーム画面に 「未分類の取引」をチェックする という、分かりやすいボタンがあります。毎日、あるいは、数日に一度は、ここを確認し、その日のうちに、分類を完了させることを、習慣にしましょう。

初めて出てきた取引内容で、勘定科目に迷った時は、

  1. freeeが提案してくれる、推測の勘定科目を、参考にしてみる。
  2. 一度、その勘定科目で登録し、「この取引は、この科目」と、自分の中で、ルールを覚えていく。
  3. どうしても分からなければ、「勘定科目ガイド」で調べるか、あるいは、一旦「仮払金」などで処理しておき、後でまとめて、税理士や、相談窓口に質問する。

という、サイクルを回していくことで、徐々に、自分なりの「仕訳パターン」が身につき、処理のスピードと、精度が、格段に向上していきます。

つまづきポイント⑤:決算書や確定申告書の「意味」が、分からない

日々の取引入力が、なんとか終わっても、最後の最後で、大きな壁が立ちはだかります。
それが、 「決算書(貸借対照表・損益計算書)」「確定申告書」 の作成です。

【なぜ、つまづくのか?】
freeeは、これらの書類を、ほぼ自動で作成してくれます。
しかし、簿記の知識がないと、

  • 「貸借対照表って、何が書いてあるの?」
  • 「損益計算書の、どの数字を見れば、儲かってるって分かるの?」
  • 「この数字は、確定申告書の、どこに、どう影響しているの?」
    といった、書類そのものが持つ「意味」が、全く理解できないのです。
    中身が分からないまま、ただ、言われるがままに、ボタンを押して、申告を終えることに、大きな不安を感じてしまうのは、当然のことです。

【完璧な解決策】
まず、確定申告の手続き自体は、 freeeの「確定申告ナビ」 の、ガイドに沿って、一歩一歩、進めていけば、大きなミスなく、完了させることができます。

そして、書類の意味を、少しずつ、理解していくための、第一歩として、
完璧を目指さず、まずは「損益計算書」だけを、眺めてみることから、始めましょう。

  • 損益計算書(PL): 1年間の 「成績表」 です。
    • 売上高: いくら稼いだか。
    • 経費: 何に、いくら使ったか。
    • 利益: 最終的に、いくら儲かったか。

まずは、この3点だけを、ざっくりと把握できれば、十分です。
「貸借対照表」は、会社の「財産目録」ですが、これは、少し上級者向けの内容です。最初は、無理に理解しようとせず、損益計算書に、慣れ親しむことから、始めましょう。
freeeのヘルプページや、YouTubeなどにも、初心者向けの、分かりやすい解説動画が、たくさんあります。

つまづきポイント⑥:レポート機能が、宝の持ち腐れになっている

freee会計には、月次の損益レポートや、資金繰りレポートなど、あなたの経営に、直接役立つ、様々な分析レポート機能が、搭載されています。
しかし、多くの初心者は、この「宝の山」に、気づいてすらいません。

【なぜ、つまづくのか?】
ポイント⑤と同じく、レポートに並んだ、会計用語や、数字の意味が、理解できないため、どう活用すれば良いのかが、分からず、結果として、一度も開くことなく、宝の持ち腐れになってしまっているのです。

【完璧な解決策】
これも、最初から、全てを理解しようとする必要はありません。
まずは、最もシンプルで、直感的な、 「収支レポート」 から、始めてみましょう。

  • 「今月は、収入がいくらで、支出がいくらだったか」
  • 「先月と比べて、現金は、増えたのか、減ったのか」

この、単純な、現金の出入りを、毎月、確認する習慣をつけるだけでも、あなたの「資金繰り」に対する意識は、劇的に変わるはずです。
そして、少しずつ、慣れてきたら、「どの経費が、増えているんだろう?」と、費目別のレポートを見てみる。
そのように、自分の興味と、理解度に合わせて、少しずつ、見るレポートの種類を、増やしていくのが、挫折しないための、コツです。

つまづ-きポイント⑦:最後の「申告・提出」が、不安でたまらない

全ての書類が、なんとか完成しても、最後の「提出」ボタンを押す瞬間は、誰しもが、不安になるものです。
「本当に、これで合っているんだろうか…」
「もし、間違っていたら、税務署から、連絡が来るんじゃないか…」

【なぜ、つまづくのか?】
自分の作成した書類に対する、 最終的な「確信」 が、持てないからです。
この、最後の、精神的な不安が、確定申告を、さらに、憂鬱なものにしています。

【完璧な解決策】
その不安を、払拭するための、最後の砦。
それが、 「専門家による、最終チェック」 です。

  • 税務署の無料相談:
    申告時期には、税務署で、無料の相談窓口が開設されます。作成した申告書を持参し、「この内容で問題ないか、確認していただけますか」と、専門家である、職員の「お墨付き」をもらうのです。
  • 税理士の「単発相談」サービス:
    最近では、顧問契約を結ばなくても、「確定申告の、最終チェックだけ」を、比較的安価な料金で、請け負ってくれる税理士も、増えています。

プロの目で、一度、チェックしてもらう。
その、一手間を加えるだけで、「これで大丈夫だ」という、絶大な安心感を得ることができ、あなたは、晴れやかな気持ちで、確定申告を、終えることができるのです。

まとめ:freee会計は「自転車」。最初は、補助輪をつけて、練習すればいい。

簿記知識ゼロの状態で、freee会計を使いこなすことは、まるで、初めて、自転車に乗る時のようです。

最初は、専門用語の数々に、戸惑い、バランスを崩して、何度も、転んでしまうかもしれません。
しかし、この記事でご紹介した、

  • freeeの「質問形式ナビ」や、「ヘルプガイド」という、補助輪
  • 税務署や、税理士の「相談サービス」という、後ろで支えてくれる、大人の手

を、賢く、そして、ためらわずに、活用することで、あなたは、必ず、自分一人の力で、スイスイと、ペダルを漕ぎ出すことができるようになります。

そして、一度、乗りこなせるようになってしまえば、freee会計は、あなたの事業を、これまで見たことのない、新たな景色へと、連れて行ってくれる、最高のパートナーとなるはずです。

完璧を目指さず、分からないことは、分からないまま、まずは、一歩、踏み出してみる。
その、小さな勇気が、あなたの経理業務を、そして、あなたの事業そのものを、より自由で、より豊かなものへと、変えていくのです。

最後までお読みいただきありがとうございました。この記事があなたの経営の一助になれば幸いです。